いつになったら、この何とも言えないもやもやと、さよなら、できるんだろう。
俺のすきなひとの、すきなひとは笑顔のにあう、かわいい子。
すごく自然に、綺麗にわらう。特に、あのひとの、前では。
こっちまでつられて笑顔になってしまうような笑い方をする。
いつからか、休み時間になると、窓の外をみるのが癖になった。
いつでも元気すぎるくらい元気なあのひとは、いつも体を動かしていないと気がすまないらしく、
休み時間には外にいることが多かった。今も蝶野と、何やらじゃれあっているのがみえる。
…蝶野が少しだけ、羨ましいと感じている自分に気がつき、なんともなさけない気分になる。
「…さの、おーい、茶野!!」
外に目をやると、あのひとが笑顔でおもいっきり手を振り回していた。
あわててぎこちなく笑って手を振り返すと、満足そうなかおで、また笑った。
少し、似てるな、と思った。あの子の、笑い方と。
あの子みたいに、笑うことができたら。少しは、こっちを向いてくれるのかな。
こんな馬鹿な考え、すぐ消し去りたいのに。あの人の笑顔が、頭にこびりついて、離れないよ。切に思える時間がある事、今はそれだけで良かった。それが僕の幸せのかたち。